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2006/ 4/30  序文追加
2004/ 1/ 2  序文追加・改訂
2000/ 6/28  序文追加


 エフライム族出身のヨシュアはモーセの後継者であり、預言者、指導者ですが、元の名を「ホセア」と言って、モーセにより改名されています(民数記13章8節)。彼はイスラエルの民がエジプトから脱出する以前にエジプトで生まれました(民数記14章26〜31節)。ヨシュアとカレブは、神から与えられるカナンの地を探らせるために送り出した斥候10人の中でただ2人だけ正しい報告をしています(民数記13章17節〜14章10節)。旧約聖書中に登場する人物の中でも、ヨシュアは預言者と戦士の両方の務めを忠実に果たした偉大な人物であり、模範でした。110歳まで生き、ガアシ山の北にある彼の嗣業の地テムナテ・セラに葬られました(ヨシュア記24章29節、士師記第1章)。

 この書はヨシュアの名前がついていますが、ヨシュア自身が記録したわけではありません。ユダヤ人の伝承ではこの主要な人物をエレミヤが、過去の記録に基づいて、ヨシュア記として書いたとされています。ヨシュア記は「モーセの五書」を継続していて、またそれらを完成しているものです。この書とモーセの5書との関係は、四福音書(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ)と使徒行伝の間の関係とよく似ています。この書には何度も繰り返されたの約束と宣言に沿って、教会がカナンの地に設立される過程が書かれています。

 第1〜12章はカナンの地征服について述べています。

 第13〜24章にはイスラエルの部族が土地を分けたことや、ヨシュアの最期の勧告が記されています。

 ヨシュア記では2つの部分がよく知られています。1つは聖文について深く考えるようにとヨシュアに与えられた、神の戒め(1章8節)と、2つ目は神に忠実であるようにとの、ヨシュアの民に対しての呼びかけ(24章15節)です。




 荒野を40年の間放浪して、イスラエルは約束の地を見渡す山の頂きに立っていました。モーセの指揮の下にエジプトを出た時、20歳以上であったイスラエル人は、モーセ、ヨシュア、カレブの3人を除いて(民数記14章38節)、皆死んでいます。この人々は自分たちの宿願の祝福が、現実のものとなるのを目にすることなく死んでしまいました。神の力によってエジプトを去った後のイスラエル人が、宿願であったはずの祝福が現実のものとなるのを目にすることなく死んでしまいました。神の力によってエジプトを去った後のイスラエル人が、約束の地に立つ特権を失ったのはなぜでしょうか。

 この質問について考えるにあたって、神は約束を破らないということを前提とするとともに、神の性質をしっかりと憶えておく必要があります。この出来事の40年前に、神はイスラエルの子らに次のように言っていました。

 「わたしはあなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる。わたしがエジプトびとの労役の下からあなたがたを導き出すあなたがたの神、主であることを、あなたがたは知るであろう。わたしは・・・あなたがたに与えると・・・誓ったその地にあなたがたをはいらせ、それを所有として、与えるであろう。わたしは主である。(出エジプト記6章7〜8節)」

 これを見る限り神は約束を守り、またその約束を果たす力を持っていると言えます。多くの人はこのことを疑います。

 エジプトを出た最初のイスラエルの一行は、不承不承出立しました。エジプトにおける状況は悪かったですが、信仰に欠ける者にとって、既知は未知よりも良かったようです。荒野を40年間さまよっていた間、イスラエルの子らは、神を祝福しては呪うということを繰り返します。神が奇跡を起すと、イスラエルはへりくだり、荒野における生活の試練と厳しさが増してくると、彼らは怒り憤って心をかたくなにしてしまいます。彼らはカナン人に相対しなければならないことを思うと、神の力を忘れ、恐怖にうち震えてしまい、彼らは約束の地に入る特権を失いました。

 ある人々は、神が約束を守ったりそれを果たす力があることを疑います。エジプトを出た最初のイスラエルの一行は、不承不承出立しました。エジプトにおける状況は悪いものでしたが、信仰に欠ける者にとって、見えない未来よりは身近の圧制のほうがよかったようです。荒野を40年間さまよっていた間、イスラエルの部族は、神を祝福しては呪うということを繰り返してきました。神が奇跡を起こすとへりくだりますが、荒野での生活の試練と厳しさが増すと、彼らは怒り憤って心を頑なにし、挙句の果ては周辺の邪教に身を委ねました。彼らはカナン人に相対しなければならないことを思うと、神の力を忘れ、恐怖に打ち震えます。このようにして、子を思う親が子に試練を課すように、神の試練に対してつぶやき続けた人々は約束の地に入る特権を失いました。



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