テモテへの第1の手紙 研究解読 |
第1章4節、第4章7節 | 第4章3節 |
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2004/ 5/29 | 第4章3節 追加 | |
2000/ 4/16 | 第4章3節 UP |
2000/ 4/16 | 第1章4節、第4章7節 UP |
第1章4節、第4章7節 |
第1章4節 | 作り話やはてしのない系図などに気をとられることもないように、命じなさい。そのようなことは信仰による神の務を果たすものではなく、むしろ論議を引き起こさせるだけのものである。 |
第4章7節 | しかし、俗悪で愚にもつかない造り話は避けなさい。信心のために自分を訓練しなさい。 |
この時期のユダヤ人は、キリストの降誕までの彼らの系図表をほぼ完全に保存していましたが、ヘロデが戸籍を抹消したと言われています。イドマヤ人であったヘロデはユダヤ人の高貴な血統に嫉妬しており、そしてだれもヘロデの家系について咎める者がいなかったので、彼は神殿の書庫の中に保存されている系図表を焼くように命じています。この時から、ユダヤ人は記憶や私的に作られた不完全な表からのみ、彼らの系図記録を推測しなければなりませんでした。従ってこの不完全なものから正しい系統を見出すのは「はてしのない」不確かなことに違いなく、パウロが述べたのはこのことに他なりません。 パウロはまた、ユダヤ人には自分の先祖を誇りにする風潮があって、系図上の子孫であることは神の恵みを受けることのできる証拠であると考えていたことを告げています(ヨハネ8章37〜45節)。しかしこれは作り話であるとパウロは語っています。神の恵みは先祖によってではなく、義い行いによって与えられると言えるでしょう。 |
第4章3節 |
3節 | これらの偽りどもは、結婚を禁じたり、食物を断つことを命じたりする。しかし食物は、信仰があり真理を認める者が、感謝をして受けるようにと、神の造られたものである。 |
永遠の生命は、日の光栄(第1コリント15章41節)に属する結婚をした者だけに与えられると考えられています。従ってサタンの勢力は男女の結婚を妨害するために様々な方法を使い、あらん限りの力を尽くしています。独身生活、同棲生活、同性愛、姦淫、堕胎、産児制限、これらのほかにも人の心を惑わして、夫婦の神聖な結びつきを損なおうとする偽りの教えは数多くあります。ある教会指導者は次のように言っています。「今日サタンは家庭を破壊し、純潔の律法や結婚誓約の神聖さをなぶりものにしようと躍起になっている。」 パウロは後の時代に結婚を禁じるという大きな問題が発生することを予見しており、この誤った行為に走らないように具体的な警告を与えています。食物は人が生きていく上で必ず必要なものですが、ここに記されている「食物を断つことを命じたりする」とは、必要以上に過酷な断食などを強制的にさせる人々に対して述べていると考えることができます。断食をすることにおいては、止めるようにいうどころか逆に機会があればするようにとも書かれています。 |
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