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2000/10/ 3  序文追加


 この第二の手紙は、パウロが2度目の獄中生活のときに書かれたもので、殉教する直前であったと言われています。この手紙にはパウロの最期の言葉が書かれており、死に立ち向かう彼の勇気と信頼が示されています。

 第1章には、パウロのあいさつとテモテへの指示が書かれています。
 第2〜3章では、将来に待ち受ける危険に立ち向かうようにとの励ましとともに、様々な警告や訓戒が与えられています。
 第4章には、背教者にどう対処すべきかの助言を含めて、パウロの友人たちに送る言葉が書かれています。



 この書とテトスへの手紙のテーマは、キリストによって定められた模範に従う時に、霊性を培って、感受性を養う上で障害となる事柄全てを克服する強さを身につけることができるというものです。テモテへの第二の手紙は、テモテならびにすべての神権指導者を励ます手紙です。また、霊的な背教に対する警告であり、パウロの堅い信仰をはっきりと表明したものでもあります。この手紙にはパウロの2度目の投獄後、彼の殉教に先立って紀元65年頃にローマで書かれたものと言われています。これは恐らくパウロの最後の手紙でしょう。

 態度は非常に硬化していました。ネロはローマの大火の責めを聖徒たちに負わせ、ローマに住むキリスト教徒に対してひどい迫害を加え始めています。パウロもペテロも他の大勢の教会員と同じように、この新たな敵意の的となり殉教しました。第二の投獄の間に、パウロはまだ友人たちの訪れを受けていましたが、しかし、福音を宣べ伝える自由は著しく制限されていたことが数々の証拠から分っています。彼が裁判を受ける時は、彼の弁護をすることは誰にも許されませんでした。彼と共にいたのはただ一人、ルカだけです。

 テモテは教会における神の権能を持つ人々の指導的立場にある人です。彼へのパウロからの第二の手紙は、すでに聖任されている召しを全力で遂行し、終わりまで堪え忍ぶようにテモテに勧めるものでした。パウロは神の業に携わる若い友に、信仰を堅く守り、戒めを守り、論争を避け、世の誘惑に完全に打ち勝つよう努めて、聖なる聖典を学び、力強く神の言葉を説くようにと勧告しています。この勧告は今日の神権指導者にも適用され、この手紙は邪悪の蔓延する現代社会における背教を詳細に告げるものでもあります。この末日の世界を覆う恐るべき霊的な汚れを、生き生きと予言的に描写しています。


パウロのこの最後の手紙は、あらゆる時代を超えて全人類に与えられたものです。



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