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1999/ 9/10  序文追加


 ルカが書いてテオピロに献呈(けんてい)した2部作の2番目の書で、1番目の書は「ルカによる福音書」として知られています。
 第1章〜12章には、救い主の死と復活から間もなく、ペテロの指導の下に行われた十二使徒のおもな伝道活動が記されています。
 第13章〜28章は、使徒パウロの旅と伝道のあらましを伝えています。

 使徒行伝が記された場所は定かではありませんが、書かれた年代はある程度確実に導き出されます。この書にはパウロのローマへの旅と、紀元61〜63年あたりの2年間の投獄生活のことが書かれています(28章30節)。また、記録者であるルカは裁判の経過や結果も記してはいませんが、彼がもしわかっていれば必ず記していたはずです。従って、まだ何も裁判の結果が出ていない、紀元61〜63年の2年間が妥当と考えられます。

 この書が、第3の福音書の著者であるルカによって書かれたというところは、ひとつの説として認められています。この福音書をよく見てみると、最初の4節がテオピロ閣下なる人物への献辞となっていて、このテオピロがいかなる人物であり、どのような地位にあったかは解っておらず、ルカが2つの記録の双方で名を挙げていることから、ギリシャの高名な人物であったのかもしれません。使徒行伝の冒頭でルカはこう書いています。「テオピロよ、わたしは先に第一巻(ルカによる福音書)を著わして、イエスが行ない、また教えたことをことごとく記した(1章1〜2節)」。 このように使徒行伝は、ルカによる福音書の最後、すなわちイエスが天に昇った出来事の記録から始まっています。

 また、ルカが使徒たちと共にいろいろな業に積極的に携わったこが、「わたしたち」という表現から明らかにになっています。この表現が16章10節から始まっているところから、ルカはパウロの伝道によって改宗した後に、そこに記された出来事に共に携わったのではないかと言われています。それからこの「わたしたち」という表現がしばらく姿を消して20章6節で再び使用されており、そのあとは最後の方の章で少しだけ出て来るほどです。



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