サムエル記上 第9〜12章研究解読



第9章2節
10章25節



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2004/ 3/ 4  第9章2節 UP
2000/ 2/19  第10章25節 UP



第9章2節

2節 キシにはサウルという名の子があった。若くて麗しく、イスラエルの人々のうちに彼よりも麗しい人はなく、民のだれよりも肩から上、背が高かった。


 「麗しい」という言葉は、サウルがイスラエルの最初の王になるにふさわしい数多くの特質を示していると考えられます。聖書に記されているところでは、サウルは正直で頼もしく、両親の信頼も厚くて、将来の大きな務めを果たすのにふさわしい非常に有望な人物でした。また「麗しい」とは、サウルの身体の特徴も表していて、この点でもサウルは全イスラエルが求めていた英雄、勇者の特徴を潜在的に備えていました。彼は同時代の人々より 「肩から上、背が高かった」、つまり30センチほど身の丈が高い人でした。しかし続く出来事は、神がサウルを選ぶとき、民について、また王についてイスラエルに1つの教訓を与えようとしたことを示しています。というのも神は、万事についてそうであるように、初めからこの事柄の終わりをはっきりと知っていたからです。

 サウルは最初、モーセの律法と神とを非常に尊んでいましたが、やがて彼は彼自身の権力意識とその勢力とのために道を踏み外してしまい、神の命令を軽々しく無視するようになりました。また、計画したことを実行する熱意に促されて、危険で無謀な歩みを続けました。そして意図したことが次々に成功したことで、彼の欲望は膨らんで、イスラエルの王なる神に対して尊大な反抗を示すようになり、結局は堕落の一途をたどる運命となりました。




第10章25節
25節 その時サムエルは王国のならわしを民に語り、それを書にしるして、主の前におさめた。


 聖書には、現在の聖書にない書についての存在を指し示しています。旧約や新約聖書には、現在では得られない書物や手紙のことが述べられています。それを挙げると次のようになります。


契約の書 出エジプト記24章4節、7節
主の戦いの書 民数記21章14節
ヤシャルの書 ヨシュア記10章13節、サムエル下1章18節
王国のならわしの書 サムエル上10章25節
ソロモンの事績の書 列王紀上11章41節
ナタンとガドの書 歴代史上29章29節、歴代志下9章29節
アヒヤの予言とイドの黙示 歴代志下9章29節、12章15節、13章22節
シマヤの書 歴代志下12章15節
エヒウの書 歴代志下20章34節
イザヤが記したウジヤの事績 歴代志下26章22節
先見者の記録 歴代志下33章19節
コリント人へのパウロの手紙 コリント人への第一の手紙5章9節
エペソ人へのパウロの手紙 エペソ人への手紙3章3節
ラオデキヤ人へのパウロの手紙 コロサイ人への4章16節
ユダの手紙 ユダの手紙3節
エノクの預言 ユダの手紙14節


 現在の聖書には、神が神の子供である人類に語ったすべての言葉が含まれているわけではありません。しかしこれらの書物の存在は、聖書がすべてであると主張する人々にとって、それは間違いであると言わざるを得ません。金版自体も、書かれた当時では百分の一も含まれていないと記されています。



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