ローマ人への手紙 第1〜4章研究解読



第1章7〜8節 第2章6〜13節



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2000/ 4/15  第1章7〜8節、第2章6〜13節 UP



第1章7〜8節
7節 ローマにいる、神に愛され、召された聖徒一同へ。わたしたちの父なる神および主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。
8節 まず第一に、わたしは、あなたがたの信仰が全世界に言い伝えられていることを、イエス・キリストによって、あなたがた一同のために、わたしの神に感謝する。


 ローマ人への手紙はだれに宛てて書かれたものでしょうか。ローマの異邦人なのか、一般の人々なのか、それとも今日の諸教会のクリスチャンでしょうか。そのいずれでもありません。世の人々がこの手紙から得ることのできる真理が何かあるとすれば、それは善人にとって役に立つことでしょう。しかしパウロがこれを書いたのは聖徒たち、すなわち教会員であり、聖霊の賜を授かった人、霊的に再び生まれた人など、神の権能を受けて御霊の賜を享受している人々に対してです。ここでパウロは救いの教義を知っている人々に書いています。従って彼の教えが理解できるのは、このメッセージを与えたパウロと同じような背景や経験を持った人々だけと言えます。

 ローマ人への手紙は、他の教派の人々へは禁じられた書物と言われています。しかし同時に、神の聖徒たちに対しては霊感された福音の真理を明らかにしてくれるものでしょう。




第2章6〜13節
6節 神は、おのおのに、そのわざにしたがって報いられる。
7節 すなわち、一方では、耐え忍んで善を行なって、光栄とほまれと朽ちぬものとを求める人に、永遠のいのちが与えられ、
8節 他方では、党派心をいだき、真理に従わないで不義に従う人に、怒りと激しい憤りとが加えられる。
9節 悪を行なうすべての人には、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、患難と苦悩が与えられ、
10節 善を行なうすべての人には、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、光栄とほまれと平安とが与えられる。
11節 なぜなら、神には、かたより見ることがないからである。
12節 そのわけは、律法なしに罪を犯したものは、また律法なしに滅び、律法のもとで罪を犯した者は、律法によって裁かれる。
13節 なぜなら、律法を聞く者が、神の前に義なるものではなく、律法を行う者が、義とされるからである


 人は信仰によって義とされて、恵みによって救われるというパウロの教えを作り上げている教会は、これらの聖句に記されているパウロの力強い教えを見落としているか、あるいは極端に飾り立てています。13節にあるような力強い言葉にあるように、結果として善い行いは報いをもたらし、悪い行いは罰をもたらすとはっきり教えています。



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第3章21節

21節 しかし今や、神の義が、律法とは別に、しかも律法と予言者とによってあかしされて、現された。
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