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2000/ 6/24  序文追加


 この書はエズラ記の続編です。
 ユダヤ人がバビロニア補囚から帰還した後の、エルサレムでの工事の進展と数々の障害についての記録が含まれています。ネヘミヤはバビロンにいた高貴な身分のイスラエル人で、レビ人またはユダの部族に属していました。アルタシャスタ王の宮廷で給仕役の地位にありました。ネヘミヤはアルテシャスタからエルサレムの城壁の再建を認める許可を得ています。

 第1〜7章には、ネヘミヤの第1回エルサレム訪問と、大きな障害にもかかわらず城壁が再建されたことが書かれています。
 第8〜10章には、ネヘミヤが実施しようとした宗教上の改革と社会改革について述べられています。
 第11〜13章には、エルサレムに住む資格のある人々の名前が列挙されていて、また城壁の奉献の様子が記録されています。第13章4〜31節には12年間在職した後のネヘミヤの2度目エルサレム訪問のことが記されています。




 ネヘミヤは旧約聖書の中でも傑出した人物の一人と言われています。彼はエルサレムの城壁の再建と言う実際的な事業と同時に民の信仰の再確立という霊的な仕事を勇気を持って献身的に行って、その時代に必要な任務を果たしています。ネヘミヤ記には旧約聖書の他のどの書よりも、当時のユダヤの民の歴史が長く記録されており、内容的にも、エルサレムの城壁の再建についてばかりではなく、ユダヤ人の教会組織再確立に至るまで、実に多方面にわたっています。更に当時の出来事が幅広く記録されていて、権威のあるものとなっています。またこの書にはネヘミヤ自身の高貴な性格が生き生きと描写されているので、いっそう価値あるものとされています。

 彼の生涯の中には、強い自己信頼を持ちながらも謙遜に神を信頼すること、巧妙で現実的な対応を図りながらも目的を忘れないこと、何度も祈りながら、一方では実際的な働きを忘れないこと、といった相反するような性質が見事に組み合わされています。ネヘミヤは聖書の中の人物では、宗教的な信仰と現実に対応する知恵を兼ね備えた人物として名を知られています。ネヘミヤ記は一人称で書かれているので、その自伝的形式からネヘミヤ自身が著者であると考えられます。



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