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2000/ 8/28  序文追加


 ナホムは紀元前642〜606年頃に預言を記したガリラヤの預言者です。
 第1章には、キリストの再臨の時に地上が焼かれることと、主(キリスト)の憐れみと力のことが書かれています。
 第2章は、ニネベの滅亡について述べています。ニネベの滅亡は末日に起こる事柄をあらかじめ示しています。
 第3章は、続けてニネベの悲惨な滅亡の預言です。



 ヘブライ語の「マッサ」を訳した「託宣」という語は、「肉声をもって、言説や神託を上げる」および「過酷な運命」の両方を意味することがあります。予言者は「マッサ」を、ある国民に対して啓示された予言の言葉、または神託を表わすのに用いています。この場合、予言はアッシリアの首都、ニネベに対してでした。ヨナはニネベに悔い改めを叫ぶのを嫌がって、神のもとを逃れましたが最後には召しを受け入れて、その結果ニネベの住人は悔い改めて救われています。しかし、ナホムの時代にはひときわ悪くなっており、そのためナホムはこの町に神の託宣を宣べました。ニネベは、ユダののように一度は悔い改めて救われましたが、その教訓を忘れて堕落しています。今やニネベはその罪の責めを負わなければならなくなりました。

 ラスムッセンはナホム書の教訓を次の言葉にまとめています。

 「最期の詩(3章)は、暴虐の都市ニネベの悪に関する序文で始まっている。偽りと略奪、魔術、おびただしい殺人、淫行、妖術、諸国民への誘惑があげられ、そのために町は忌まわしいものになる(5〜7節)と予言者は言う。強大ではあるが邪悪な町の例に漏れず、ニネベは滅び(8〜11節)、指導者がいなごのように飛び去って(12〜17節)どのような防衛手段を講じても無益である。その終焉の時が来た。予言者に残されているのは、墓碑銘を書くことだけである(18〜19節)。


アッシリアの王よ、あなたの牧者は眠り、
あなたの貴族はまどろむ。
あなたの民は山の上に散らされ、これを集める者はない。
あなたの破れは、いえることがなく、
あなたの傷は重い。
あなたのうわさを聞く者は皆、
あなたの事について手を打つ。
あなたの悪を常に身に受けなかったような者が、だれひとりあるか。』


 ナホムの言葉は今もなお真実である。


退廃の行き着く先は滅亡である。


 神は怒ることがおそいが力強く、罰すべき者を決して赦されない。慈悲が正義の働きを奪うことはなく、正義も慈悲の働きを奪いはしない。」 

 アモスが語ったことは、現代とどれほど離れているでしょうか。最後にラスムッセンは次のように締めくくっています。


『主は恵み深く、なやみの日の要害である。彼はご自分を避け所とする者を知っておられる。』



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