モーセの書 第1章



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2003/12/13  残節 UP
2000/ 3/17  11〜42節 UP
2000/ 3/14  1節〜10節 UP


 神がモーセに現れて、モーセは体が変貌させられます。サタンを目の当たりにしたモーセは、驚き怪しみました。無数の世界が御子により創造され、人々の住む多くの世界を見ます。神の業と栄光は、人の不死不滅と永遠の命をもたらすことであると教えました。


1節 モーセが非常に高い山に連れて行かれたときに、神がモーセに語られた御言葉。
2節 このとき、彼は顔と顔を合わせて神にまみえ、神と語り、神の栄光がモーセのうえにあった。それゆえ、モーセは神の臨在に堪えることができた。
3節 神はモーセに言われた。「見よ、わたしは全能の主なる神であり、無窮とはわたしの名である。わたしは、日の初めもなく年の終わりもないからである。これは無窮ではないか。
4節 また見よ、あなたはわたしの子である。それゆえ、見なさい。そうすれば、わたしはあなたに、わたしの手で造られたものを見せよう。しかし、すべてではない。わたしの業は終わりがないからである。わたしの言葉もそうである。それらは決して絶えることがないからである。
5節 それゆえ、だれもわたしのすべての栄光を見ることなしに、わたしのすべての業を見尽くすことはできない。また、だれもわたしのすべての栄光を見ながら、その後、肉体をもって地上にとどまることはできない。
6節 わたしの子モーセよ、わたしはあなたに一つの業を用意している。あなたはわたしの独り子にかたどられている。わたしの独り子は、現在も将来も救い主である。彼は恵みと真理に満ちているからである。すべてのものはわたしとともにある。わたしはそれらすべてを知っているからである。
7節 さて見よ、わたしの子モーセよ、この一つのことを、わたしはあなたに示す。あなたが世にいるからである。今わたしはあなたにそれを示す。」
8節 そこでモーセは眺めて、自分が創造されて住んでいる世界を見た。モーセは世界とその果てと、現在いる人の子らと、過去に創造された人の子らのすべてを見た。そして、これらのことに彼はひどく驚くとともに、不思議に思った。
9節 それから、神がモーセのもとから去って行かれたので、神の栄光はモーセのうえになく、モーセは一人残された。彼は一人残されると、地に倒れた。
10節 さて、多くの時間が過ぎて、モーセは人としての本来の力を再び取り戻し、独り言を言った。「今これで、わたしは、人は取るに足りないものであることが分かった。このことは、思ってもみないことだった。
11節 だが今、わたしは自分の目で神を見た。しかし、わたしの肉体の目ではなく、霊の目で見た。肉体の目では見られなかったであろう。神の御前では枯れて死んでしまっていたはずだ。しかし、神の栄光がわたしのうえにあり、わたしは神の御前で変貌したので、神の御顔を見た。」
12節 さて、モーセがこれらの言葉を語ったとき、見よ、サタンが来て、彼を誘惑して言った。「人の子モーセよ、わたしを拝みなさい。」
13節 そこで、モーセはサタンを見て言った。「おまえはだれだ。見よ、わたしは、神の独り子にかたどられている神の子だ。おまえの栄光がどこにあるので、わたしがおまえを拝まなければならないのか。
14節 見よ、わたしは、神の栄光がわたしのうえに及んで、神の御前で変貌しなかったならば、神を見ることはできなかった。ところが、今わたしは肉体のままで、おまえを見ることができる。実にそのとおりではないか。
15節 わたしの神の御名がほめたたえられるように神の御霊はまだわたしから完全には退き去っていない。そうでなければ、おまえの栄光はどこにあるのか。それはわたしにとって闇だからだ。わたしはおまえと神とを区別することができる。神はわたしに、『神を礼拝しなさい。あなたは神にのみ仕えるべきである』と言われたからである。
16節 サタンよ、退け。わたしを欺くな。神はわたしに、『あなたはわたしの独り子にかたどられている。』と言われたからである。
17節 神はまた、燃えるしばの中からわたしを呼ばれたとき、わたしに戒めを与えて、 『わたしの独り子の名によって神に呼び求め、わたしを礼拝しなさい。』とも言われた。」
18節 さらにモーセは言った。「わたしは神に呼び求めることをやめない。わたしには神に伺うことがほかにもある。神の栄光がわたしのうえにあったので、わたしは神とおまえとを区別することができる。サタンよ、立ち去れ。」
19節 さて、モーセがこれらの言葉を語り終えると、サタンは大声で叫び、地上でわめきたてて、「わたしが独り子だ。わたしを拝め」と命じて言った。
20節 そこで、モーセはひどく恐れ始めた。そして、恐れ始めると、地獄の参苦を目にした。それでも、彼は神に呼び求めたので、力を与えられた。そこで、彼は命じて言った。「サタンよ、わたしから離れ去れ。わたしは栄光の神であられるこの唯一の神のみを礼拝するからである。」
21節 すると、サタンはおののき始め、地が揺れ動いた。モーセは力を与えられ、神に呼び求めて言った。「独り子の御名によって言う。サタンよ、立ち去れ。」
22節 するとサタンは、涙を流し、泣きわめき、歯ぎしりをしながら、大声で叫んだ。そしてそこから、すなわちモーセの前から立ち去って、姿がみえなくなった。
23節 さて、このことについてモーセは証を述べた。しかし、悪事のゆえにそれは人の子らの中に知られていない。
24節 さて、サタンがモーセの前から立ち去ったとき、モーセはその目を天に向け、御父と御子のことを証される聖霊に満たされた。
25節 そして、彼は神の名を呼ぶと、再び神の栄光を見た。神の栄光が彼のうえにあったからである。そして、彼は一つの声が告げられるのを聞いた。「モーセよ、あなたは幸いである。全能者であるわたしがあなたを選び、あなたは多くの水よりも強くされるからである。あたかもあなたが神であるかのように、水はあなたの命令に従うであろう。
26節 見よ、まことにあなたの生涯の最後まであなたとともにいる。あなたはわたしの民を、すなわちわたしの選民イスラエルを奴隷の状態から救い出さなければならないからである。」
27節 また、その声がまだ語っておられるうちに、モーセはその目を向けて、地を、まことに、そのすべてを見た。彼が見なかったものはちり一つもなく、彼は神の御霊によってそれを見極めた。
28節 また、彼は地に住む者も見た。彼が見なかった者は一人もなかった。彼は神の御霊によって見極めた。その数は多く、まことに海辺の砂浜のように数え切れなかった。
29節 また、彼は多くの地を見た。それぞれの地は地球と呼ばれ、その面に住む者がいた。
30節 そこで、モーセは神に呼び求めて言った。「どうぞわたしにお話ください。これらのものはどうしてこうなのですか。そして、あなたはこれらのものを何によってお造りになったのですか。」
31節 見よ、主の栄光がモーセのうえにあったので、モーセは神の前に立ち、顔と顔を合わせて神と語った。そして、主なる神はモーセに言われた。「わたし自身に目的があってこれらのものを造った。ここに知恵があり、それはわたしの内にある。
32節 わたしの力の言葉によって、わたしはこれらのものを創造した。わたしの力と言葉とは、恵みと真理に満ちている独り子のことである。
33節 無数の世界を、わたしは創造した。また、わたし自身に目的があってこれらを創造した。子によって、わたしはこれらを創造した。子とは、わたしの独り子のことである。
34節 また、すべての人の最初の者を、わたしはアダムと名付けた。すなわち、数多(あまた)である。
35節 しかし、この地球とこの地球に住む者だけの話しだけをあなたにしよう。見よ、わたしの力の言葉によって過ぎ去った多くの世界がある。また、現在ある世界も多くあり、それらは人にとって数え切れない。しかし、わたしにはすべてのものが数えられている。それらはわたしのものであり、わたしはそれらを知っているからである。」
36節 そこで、モーセは主に言った。「おお、神よ、あなたの僕を憐れんでください。そして、この地球とこの地球に住む者と、また天について、わたしにお話しください。そうすれば、あなたの僕は満足します。」
37節 そこで、主なる神はモーセに言われた。「もろもろの天は数多く、人には数えることができない。しかし、わたしには数えられている。それらはわたしのものだからである。
38節 一つの地球とその天が過ぎ去ると、まことに別のものが生じる。わたしの業にもわたしの言葉にも、終わりがないのである。
39節 見よ、人の不死不滅と永遠の命をもたらすこと、これがわたしの業であり、わたしの栄光である。
40節 さて、わたしの子モーセよ、わたしはあなたが立っているこの地球についてあなたに語ろう。あなたはわたしが語ることを書き記さなければならない。
41節 人の子らがわたしの言葉を価値のないものと見なし、あなたが書き記す書からその多くを取り去る日に、見よ、わたしはあなたのような者を一人立てよう。そして、あなたが書き記すものは、人の子ら、すなわちそれを信じるすべての者の中に再びあるであろう。」
42節 (これらの言葉は、その名が人の子らに知られることのない山の中でモーセに語られた。そして今、それらはあなたに告げられている。信じる者のほかだれにもそれらを示してはならない。まことにそのとおりである。アーメン。)



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