列王記下 第6〜9章研究解読



第6章1〜7節 第6章8〜23節



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2004/ 3/ 9  第6章1〜7節、第6章8〜23節 UP



第6章1〜7節

5節 ひとりが材木を切り倒しているとき、おのの頭が水の中に落ちたので、彼は叫んで言った、「ああ、
わが主よ、これは借りたものです」。
6節 神の人は言った、「それはどこに落ちたのか」。彼がその場所を知らせると、エリシャは一本の枝を
切り落とし、そこに投げ入れて、そのおのの頭を浮ばせ、
7節 「それを取り上げよ」と言ったので、その人は手を伸べてそれを取った。


 これはエリシャが起こした有名な奇跡のうちの1つです。イスラエルの人々にとって鉄器が希少価値であったとうことだけでは、この奇跡を行う理由としては不十分です。この男は斧が借り物であるために、なくしたことをひどく気に病んでしまいました。この人はエリシャから見て正直な良い人であったので、このような状況から救うために、預言者の力が差し伸べられた良い例となっています。




第6章8〜23節

8節 かつてスリヤの王がイスラエルと戦っていたとき、家来たちと評議して「しかじかの所に
わたしの陣を張ろう」と言うと、
9節 神の人イスラエルの王に「あなたは用心して、この所を通ってはなりません。スリヤびと
がそこに下ってきますから」と言い送った。
10節 それでイスラエルの王は神の人が自分に告げてくれた所に人をつかわし、警戒したの
で、その所でみずからを防ぎえたことは一、二回にとどまらなかった。


 シリアは何度もイスラエルを攻撃しましたが、その度に敗退し、シリアの王は、エリシャの持つ預言者の力によって兵が敗れたことをようやく突き止めると、エリシャを殺すために大軍を派遣しました。シリア軍はエリシャがドタンにいるのを見つけ(13節)、町を包囲して逃げられないようにします。翌朝、エリシャの召使が自分たちの置かれている危険な状態に気づいて、主人エリシャに言いました。「わたしたちはどうしましょうか(15節)」。エリシャは、「われわれとともにいる者は彼らよりも多い(16節)」と言って、それが召使にも見えるように祈ると、召使の目が開けて、自分たちを守るために遣わされた神の軍勢を見ることができました。同様の天の軍勢の記録はヨシュア5章13〜15節にも見られます。



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