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2007/ 1/24  ユダの手紙 序文UP



 この書簡について誰が著者であるかは多くの議論が交わされてきました。しかし、イエスの兄弟であり、ヤコブの兄弟であるユダ以外の誰かがこの手紙を書いたという明確な証拠は見当たりません。当時のイエス・キリスト教会、後のエルサレム教団の管理者はペテロですが、記録がほとんど無いため当時の教会でユダがどのような要職にあったのか不明です。とはいえ、この手紙から考察すればユダがかなり重要な地位にあったことが伺えるでしょう。

 ユダがこの手紙を書いた目的は、「聖徒たちによって、ひとたび伝えられた信仰のために戦うことを勧める(3節)」ためでした。この時代の背教はかなり深刻になってきたため、「不信仰な人々がしのび込んできて、わたしたちのの恵みを放縦な生活に変え、唯一の君であり、わたしたちの主であるイエス・キリストを否定している(4節)」とユダは告げています。

 ヨハネの第二の手紙第三の手紙に次いで、ユダの手紙も非常に短いものとなっています。他のパウロやペテロ等、一部の一般書簡と同様にこの手紙がだれに宛てられたものかは定かではありません。ユダはただ、「父なる神に愛され、イエス・キリストに守られている召された人々へ(1節)」とだけ書いています。

 ユダはこの種の背教に関して鋭い言葉を発しています。彼は聖典に記されている3つの先例を採り上げて、神が過去に不信仰な者をどのように取り扱ってきたを明らかにしました。前世で離反して第一位の位を保たず永遠に霊としての存在に陥る高貴であった霊たち、エジプトを出た後約束の地へ入ることを許されなかった人々、ソドムとゴモラの住人たちの滅びについて語っています。ここでユダは、彼の時代の背教について語ると同時に、他の時代での人々に下された同じ災いが近代や現代の今を生きている人々にも同様に下されることを預言してきました。

 彼らは昔のカインやバラム、コラが誤った同じ方法で誤り、神よりも自分自身を信頼しています。このような災いを避けようとする人々に対する唯一の解決法は、祝福の源である存在を心に留めて、絶えず祈りつ善い業を行うことです(20〜22節)。背教から自分自身を守るために、忠実な会員は同じような滅びを避けることが必要となります(22〜23節)。

 このユダについて、ある教会役員は次のように述べました。

「『聖書』全体の中で、前世の生活はわたしたちの第一の位であり、ある御使いたちはその試しに合格することができなかったという事実をわたしたちに伝えているのはユダだけである。モーセの体についてのミカエルルシフェルの間の論争に関して、ささやかながらわたしたちに知識を提供しているのはユダである。ユダはまた人の子の再臨についてエノクの栄えある預言を記録している。また、聖徒たちは肉に汚れた下着さえも忌み嫌うべきだと勧告している霊的な記者は彼だけである。」



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