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2000/ 9/ 4  序文追加


 ヨハネは新約聖書の中のキリストの十二使徒のひとりで、ゼベダイの子であり、ヤコブの兄弟で、初めは漁師でした。この書の1章40節に出てくる名前の分らないバプテスマのヨハネの弟子は、このヨハネと考えられています。後にキリストの弟子となる召しを受けていて(マタイ4章21〜22節、ルカ5章1〜11節)、ヨハネによる福音書と3つの手紙、それに黙示録は彼の手によるものです。彼は、ヤイロの娘の蘇生(マルコ5章35〜42節)、変貌の山(マタイに17章1〜9節)、ゲッセマネにキリストと共にいた3人の弟子の1人でもあります(マタイ26章36〜46節)。 ヨハネは自らの記録の中で自分自身を、イエスの愛された者(ヨハネ13章13節、21章21節)、また「もうひとりの弟子」(ヨハネ20章2〜8節)と述べています。またイエスは、ヨハネとその兄弟をボアネルゲ、すなわち「雷の子」(マルコ3章17節)と呼んでいます。

 十字架の刑と復活に関する記述の中には、ヨハネについての言及が数多く見受けられ(ルカによる福音書22章8節、ヨハネによる福音書18章15節、同19章26〜27節、同20章2〜8節、同21章1〜2節)、ヨハネは後にパトモス島に流刑になり、そこで黙示録を書いています(黙示録1章9節)。ヨハネの名は真鍮版や近代の啓示の中でも述べられていて(真鍮版第1ニーファイ14章18〜27節、第3ニーファイ28章6節、エテル書4章16節、近代の啓示・7章、27章12節、61章14節、77章、88章141節)、これらの聖句は『聖書』のヨハネの記録を確認するとともに、彼が新約の時代と終わりの時に地上でする神に託された業の重要性と、彼自身の偉大さについて書かれています。

 これらの書はヨハネが死んでおらず、キリストの再臨の時まで使える天使として地上にとどまるのを許されていることを明らかにしています。(ヨハネ21章20〜23節、真鍮版第3ニーファイ28章6〜7節)




 使徒ヨハネは福音書の中で、キリストがメシヤであることや彼が神の御子であることを証しています。ヨハネはこの目的を念頭において、キリストの生涯の中の様々な出来事を慎重に選び配列したと思われ、この書はキリストは「御父と共に」おり、また「この世の神」であり、万物の創造主であった、という前世におけるキリストの状態についての言葉で始まっています。彼はキリストの神性と死者の中からの復活を特に強調しながら、キリストの働きをたどりました。ヨハネは、奇跡や証、預言者の言葉、キリスト自身の声を証拠として、キリストが神の御子であると断言しています。また彼は、光と闇、真理と誤り、善と悪、神と悪魔を対比しながら教えており、キリストの聖さと支配階級のユダヤ人の不信仰をかなり分かりやすく述べている記録は他にはないと思われます。

 マタイ、マルコ、ルカがガリラヤにおけるキリストの働きに重点を置いて書いているのに対し、ヨハネはキリストのユダヤにおける働きや、特にこの世で過ごした最期の週に重点を置いています。







4福音書対観表

出来事 マタイ マルコ ルカ ヨハネ
イエスの系図 1章2〜17節  
3章23〜38節
バプテスマの
ヨハネの誕生


1章5〜25節、
57〜58節

イエスの誕生 2章1〜15節
2章6〜7節
シメオンと
アンナの預言


2章25〜39節
宮もうで
(過越の祭)


2章41〜50節
ヨハネの働きの
開始
3章1節、5〜6節 1章4節 3章1〜3節 1章6〜14節
イエスの
バプテスマ
3章13〜17節 1章9〜11節 3章21〜22節 1章32〜34節
誘惑を受ける
イエス
4章1〜11節
4章1〜13節
バプテスマの
ヨハネの証



1章15〜36節
カナの婚礼
(イエスの最初の奇跡)



2章1〜11節
最初の宮清め


2章14〜17節
ニコデモとの出会い


3章1〜10節

出来事


マタイ


マルコ


ルカ


ヨハネ

井戸端の
サマリヤの女



4章1〜42節
ナザレで拒まれた
イエス
4章13〜16節
4章16〜30節
人間をとる漁師に
召される
4章18〜22節 1章16〜20節

網が魚でいっぱい
の奇跡


5章1〜11節
ヤイロの娘の
蘇生
9章18〜19節
23〜26節
5章21〜24節
35〜43節
8章41〜42節
49〜56節

長血の女の
癒し
9章20〜22節 5章25〜34節 8章43〜48節
十二使徒の召し 10章1〜42節 3章13〜19節
6章7〜13節
6章12〜16節
9章1〜2節
12章2〜12節
 49〜53節

やもめの息子の
蘇生


7章11〜15節
イエスの足に
香油を塗る女


7章36〜50節 12章2〜8節
嵐を静める
4章36〜41節 8章22〜25節
七十人の召し

10章1節

出来事


マタイ


マルコ


ルカ


ヨハネ

悪霊の群れを
豚に送り込む

5章1〜20節

山上の教訓 5章〜7章
6章17〜49節
例え話:種まき 13章3〜9節
18〜23節
4章3〜9節
14〜20節
8章4〜8節
11〜15節

例え話:毒麦 13章24〜30節
36〜43節



例え話:からし種 13章31〜32節 4章30〜32節 13章18〜19節
例え話:パン種 13章33節
13章20〜21節
例え話:畑に隠してある宝 13章44節


例え話:高価な真珠 13章45〜46節


例え話:魚を囲う網 13章47〜50節


例え話:一家の主人 13章51〜52節


例え話:迷いでた羊 18章12〜14節
15章1〜7節
例え話:なくした銀貨

15章8〜10節
例え話:放蕩息子

15章11〜32節
例え話:無慈悲な僕 18章23〜35節


例え話:良いサマリヤ人
10章25〜37節

例え話:不正な家令
16章18節


出来事


マタイ


マルコ


ルカ


ヨハネ

例え話:ラザロと金持ち
16章14〜15節
19〜31節


例え話:不義な裁判官
18章1〜8節

例え話:良い羊飼い

10章1〜21節
例え話:ぶどう園の労働者 20章1〜16節 10章31節

例え話:ミナ

19章11〜27節
例え話:ふたりの子 21章28〜32節


例え話:悪い農夫 21章33〜46節 12章1〜12節 20章9〜20節
例え話:王子の婚宴 22章1〜14節
14章7〜24節
例え話:10人のおとめ 25章1〜13節
12章35〜36節
例え話:タラント 25章14〜30節


例え話:羊と山羊 25章31〜46節


5千人に食物を与える 14章16〜21節 6章33〜44節 9章11〜17節 6章5〜14節
水の上を歩く
イエス
14章22〜33節 6章45〜52節
6章16〜21節
ペテロの証 16章13〜16節 8章27〜29節 9章18〜20節
ペテロの王国の
鍵の約束
16章19節


命のパンの説教

6章22〜71節

出来事


マタイ


マルコ


ルカ


ヨハネ

安息日の癒し

9章1〜41節
変貌したイエス 17章1〜13節 9章2〜13節 9章28〜36節
子供たちの祝福 19章13〜15節 10章13〜16節 18章15〜17節
主の祈り 6章5〜15節
11章1〜4節
ラザロの蘇生


11章1〜45節
勝利の入城 21章6〜11節 11章7〜11節 19章35〜38節 12章12〜18節
神殿の両替人を
追い出す
21章12〜16節 11章15〜19節 19章45〜48節
やもめのささげ物
12章41〜44節 21章1〜4節
再臨についての
説教
24章1〜51節 13章1〜37節 12章37〜48節
17章20〜37節
21章5〜38節

10人のらい病人
の癒し


17章12〜14節
聖餐の制定と
洗足の儀式
26章14〜32節 14章10〜27節 22章1〜20節 13章〜17章
ゲッセマネでの
苦しみ
26章36〜46節 14章32〜42節 22章40〜46節
ぶどうの木

15章1〜8節
ユダの裏切り 26章47〜50節 14章43〜46節 22章47〜48節 18章2〜3節
カヤパの審問 26章57節 14章53節 22章54節
66〜71節
18章24,28節
ピラトの審問 27章2節
11〜14節
15章1〜5節 23章1〜6節 18章28〜38節
ヘロデの審問

23章7〜10節
侮辱と嘲り 27章27〜31節 15章15〜20節
19章1〜12節
十字架の刑 27章35〜44節 15章24〜33節 23章32〜43節 19章18〜22節
復活 28章2〜8節 16章5〜8節 24章4〜8節
弟子たちへの
現われ

16章14節 24章13〜32節
36〜51節
20章19〜23節
トマスへの現われ


20章24〜29節
昇天
16章19〜20節 24章50〜53節



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