ガラテヤ人への手紙 第1,2,3章研究解読



第1章8〜9節



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2000/ 6/13  第1章8〜9節 UP



第1章8〜9節

8節 しかし、たといわたしたちであろうと、天からの御使であろうと、わたしたちが宣べ伝えた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その人はのろわるべきである。
9節 わたしたちが前に言っておいたように、今わたしは重ねて言う。もしある人が、あなたがたの受け入れた福音に反することを宣べ伝えているなら、その人はのろわるべきである。


 キリスト教がごく初期の時代から、にせの福音が数々教えられています。それはパウロが指摘するように、本当は福音ではありません。キリストの福音はただひとつだけです。それは現在も例外とは言えません。現代の環境は、疑問や疑念をわかせる学問、思想の進歩と頓挫が周りをとりまいています。それが人々を引っ張り下ろして信仰や道徳を破壊しているかに見えます。この挫折と道徳衰退の時代に、では、希望はどこにあるのでしょうか。聖書を研究するにあたり、それは真理を知って理解することの中にあります。キリストの教会がまっすぐに教える真理、信者たちが信じて守るべきその真理の中にであり、それは永遠の真理と言えます。社会環境が変わろうと科学が新たな発展をみようと人の知識が増えようと、それには関係なく永久に変わらない真理です。

 ある教会指導者は、教会の内部から起こる偽りの教えについてこのように語っています。

 「私たちの中にも、おおかみのような者がいる。つまり、当教会の会員であると言っておきながら、群れを荒らしている者がいる、ということである。また、会員の中には様々な曲がったことを言っている者もいる。ここで言う『曲がったこと』とは、教会のまだ信仰の浅い会員を、自分の方に引っ張り込むために、故意に正しい原則から目をそらし、悪に固執することである。また使徒パウロが言ったように、当時と同様、今日の私たちにとっても不思議でならないことがある。

 それは会員の中に、非常に早く、福音を教えてくれた人々から離れ、また、キリストの福音の真実の教えから離れて堕落し、悪意悪計に満ちた慣習と儀式を行うような背教の道を歩み出す人々がいるということである。こうした背教者グループの中には考えもしなかった出来事をその身に招いているものもあるが、彼らは預言者の予告通り、のろいを受けているのである。こうした人々は明らかに、


時の初め以来サタンの弄するあらゆる詭弁を駆使して弱い人々を陥れようとするあの悪魔の一味なのである。」



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