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2000/ 6/ 6  序文追加


 ダニエルは神の預言者であり、偉大な信仰の人です。貴族の出身と思われていますが、その両親については何も知られてはいません。ダニエルはとりことしてバビロンに連れて行かれ、そこでベルテシャザルと名づけられました。ダニエルと3人のとりこは、宗教上の理由から王の拒みましたが、ダニエルは夢を解き明かす能力によってネブカデネザルとダリヨスの寵愛を得ています。また彼は壁に指で描かれた文字を読んで、それを解き明かしています。ダニエルは敵意を持つ人達の策略によって獅子の穴に投げ入れられたましたが、神の力で守られました。多くの王に仕え、80歳以上生きたと考えられています(6章28節)。

 この書は2つに区分されています。
 第1〜6章はダニエルとその3人の同輩に関する物語です。
 第7〜12章はダニエルが見た預言敵な示現です。
 ダニエル書が大きく貢献しているのは、ネブカデネザル王の夢の解き明かしが記されていることです。その夢の中では、終わりの時における神の王国が山から切り出される石として描かれています。その石は転がり進んでやがて全地に満ちると書かれてあります。




 他の多くの預言者と同様に、ダニエルは王や皇帝たちに宣べ伝える者として備えられて、召されました。ネブカデネザルが初めてユダヤ人捕虜をバビロンへ連行した時(紀元前605年頃)、ダニエルは王宮で仕えるための訓練を受ける優れたユダヤ青年のひとりとして選ばれました。彼はみたまのささやきを聞き分ける感受性と正義のゆえに神に深く愛され、夢や示現を解き明かす賜を授けられました。その賜を得たダニエルは間もなく皇帝の注目を得て、この地の王たちに仕える責任に就くことになります。彼はそれらの統治者たちに対する主の聖職者となりました。賢人たちの長、言うなれば国立大学の総長、全ヘブライ人捕虜の支配者、バビロン州の知事、バビロニア帝国、ペルシャ帝国の閣僚ともなっています。悪人の嫉妬によって、生命の危険にさらされたことも何度かありましたが、全き生活をした彼は絶えず主に守られ、保護されています。



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