コリント人への第一の手紙 第1〜3章研究解読



第1章14節



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2008/ 1/26  第1章14節 UP



第1章14節
14節 わたしは感謝しているが、クリスポとガイオ以外には、あなたがたのうちのだれにも、バプテスマを授けたことがない。


 ユダヤ人の会堂は、会衆の数によって長老たち(ルカ7章3節)によって管理されることがありました。この長老たちを管理するのが会堂司と呼ばれる人たちで(ルカ8章41節、13章14節)、クリスポはこの会堂司であったと言われています。彼はパウロが伝道していたときにコリントのユダヤ人の会堂を管理していました。彼はパウロの言葉によって改宗し、後に家族と共に、異邦人に遣わされた偉大な使徒であるパウロからバプテスマを受けたと考えられます。パウロは彼について、コリントで改宗した少数のうちの一人であると語っています。

 コリントの人々は放縦な生活を好んでいたと考えられており、この人々に宛てたパウロの手紙の内容は彼らの放縦を警告する内容が多く見られています。クリスポとガイオの、ステパナの家の者たち以外にパウロがバプテスマを授けなかったのは、コリントの人々がバプテスマを受ける資格に達していなかったからと言えるでしょう。



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