聖書用語「ま」行






聖書用語「ま」



マカベア(マカビー)家

 ギリシア国王アンティオコス・エピファネスの圧制下のイスラエルにおいて、ユダヤ人たちの宗教的自由や政治的独立のために戦った一族です。その当時のようすは、旧約聖書外典マカビー第1書と第2書に記されています。(旧約から新約への歴史的背景、ダニエル第8章

幕屋

 聖書の中で幕屋として使用される言葉には幾つかの種類があります。住居に使っていたもの(創世記9章21節)、モーセが神に伺いを立てるために建てた会見の幕屋(出エジプト記第33章7節)、神殿として建設されたものなどがあります(出エジプト25〜30章、35〜40章)。ヨシュアの時代には受け継ぎの地を占領し終わってから、以前にモーセが作った神殿の機能も果たす会見の幕屋をシロに建てています(ヨシュア18章1節、エレミヤ7章12節)。

マゴク

マゴク(ヤペテの子)

旧約聖書中の人物、ヤペテの次男です。

魔術師、占い師

 神の霊感によらない、または神に聖任されていない状態で、人に超自然的な現象を見せたり人の行く末を告げたりする人のことです。聖書の中では「悪人扱い」となっています。(申命記第18章9〜12節、列王記下第1章2節、エゼキエル第13章17〜23節

マタイによる福音書

マダイ

旧約聖書中の人物、ヤペテの3男です。

マッサ

イシマエルの12人の息子の中のひとりです。

マッタニヤ(ゼデキヤ)

 紀元前597〜586年の11年間に甥エホヤキン代わって21歳のときにエルサレムユダ王国を統治した王ゼデキヤの別の名です(列王下24章17節)。

マッテヤ

 キリストを裏切ったイスカリオテのユダに代わって、欠員のできた12使徒に選ばれた人物です(使徒1章15〜26節)。キリストが地上の務めを果たしていた間、弟子として仕えていました(使徒1章21〜22節)。エルサレムで投石された後、打ち首となって殉教したと言われています。

マナ

 モーセが民を率いてエジプトを脱出したときに、作物のない荒れ野で神が民を養うため40年間にわたって用意した食物です(出エジプト16章4〜5、14〜30、35節、ヨシュア5章12節)。これは、蜜を入れた菓子(出エジプト16章14〜31節)や油菓子(民数記11章8節)のような味があり、良質のフレーク状の食物だと言われています。マナという語源は、イスラエルの民が「これはなんであろう」という意味のヘブライ語「マンフー」からきているものと考えられています。また詩篇78篇24〜25節やヨハネ6章31節では、「天使のパン」、「天よりのパン」と呼ばれました。ほかにも、マナは命のパンとなるキリストの象徴でもありました(ヨハネ6章31〜35節)。

マナの壷

 モーセがイスラエルの民のため飢えないよう神に祈った結果与えられた食物「マナ」を入れた入れ物です。青銅の杖、またはアロンの杖、十戒石板とともにイスラエルの3種の神器とされることがあります。

マナセ(ユダ)

 紀元前697〜642年の55年間に父ヒゼキヤに代わって12歳のときにエルサレムユダ王国を統治した王です。父ヒゼキヤが取り除いた悪を再び戻し、邪悪だったイスラエルよりもさらに悪業を行いますが(列王下21章116節)、アッシリアの王に捕らえられて行ったバビロンで身を低くして神に祈って難を逃れました(歴代志下33章1〜13節)。その時の祈りと考えられるものが、旧約聖書外典「マナセの祈り」として記されています。マナセの家のウザの園に葬られた後は息子アモンが王となっています(列王下21章18節、歴代志下33章20節)。伝説では預言者イザヤを殺したのはマナセであると言われています。(イスラエル王国とユダ王国の統治者ユダ王国歴代統治者

マナセ(ヨセフの子)

 旧約聖書に登場する、父ヨセフ母アセナテから長男として生まれた人物です(創世記41章50〜51節)。マナセと弟エフライム祖父ヤコブ(イスラエル)の孫ですが、養子縁組されてヤコブ自身の子供のように祝福を授けています(創世記48章1〜20節)。


マナセの部族
 マナセの子孫はイスラエルの部族の中に数えられています(民数記1章34〜35節、ヨシュア13章29〜31節)。モーセがヨセフの部族に授けた祝福は申命記33章13〜17節に記録されており、その祝福はエフライムとマナセにも及びました。マナセに割り当てられた土地の一部はヨルダン川の西の地域で、エフライムと隣接していて、まバシャンやギレアデの肥沃な牧地など、ヨルダン川東方にも所領を得ています。マナセの部族は終わりの時にエフライムの部族を助けて、散らされたイスラエルを集合させる役割があります(申命記33章13〜17節)。真鍮版の預言者リーハイはマナセの子孫です(アルマ10章3節)。

マノア

 旧約聖書士師記の英雄サムソンの父です。(士師記13章1〜2節

マハラレル

 旧約聖書に登場する人物で、カイナンが70歳のときに生んだ息子です。マハラレルは65歳になってヤレドを生み、895歳で死んでいます(創世5章15〜17節)。

マヘル・シャラル・ハシ・バズ

預言者イザヤの息子の名です。

マラキ書

マリヤ(イエスの母)

 新約聖書に登場する人物で、神から肉における御子イエス・キリストの母となるように選ばれた女性です。マリヤはイエスの誕生後、幾人かの子供を産みました(マルコ6章3節)。救世主の母として世界的に有名で、新約聖書中の多くの部分に記されています。

 「ヨセフと婚約していた(マタイ1章18節、ルカ1章27節)。ヨセフは神の使いから、マリヤを離縁したり婚約を解消したりしないように告げられた(マタイ1章18〜25節)。東から来た博士たちがマリヤを訪れた(マタイ2章1〜11節)。マリヤとヨセフは幼な子を連れてエジプトに逃げた(マタイ2章13〜14節)。ヘロデが死んだ後、ヨセフの家族はナザレへ戻った(マタイ2章19〜23節)。天使ガブリエルの訪れを受けた(ルカ1章26〜38節)。親族のエリザベツを訪ねた(ルカ1章36、40〜45節)。主を賛美した(ルカ1章46〜55節)。

 ヨセフとともにベツレヘムに行った(ルカ2章4〜5節)。生まれたイエスを飼葉おけの中に寝かせた(ルカ2章7節)。羊飼いたちはベツレヘムへ行って幼な子キリストを捜し当てた(ルカ2章16〜20節)。マリヤとヨセフはイエスをエルサレムの神殿へ連れて行った(ルカ2章21〜38節)。マリヤとヨセフはイエスを過越の祭に連れて行った(ルカ2章41〜52節)。カナの婚礼の場にいた(ヨハネ2章2〜5節)。イエスは十字架につけられていたとき、自分の母の世話をするようにヨハネに告げた(ヨハネ19章25〜27節)。キリストが天に上げられた後、マリヤは使徒たちとともにいた(使徒1章14節)。」

マリヤ(ベタニヤ)

 新約聖書の人物で、ラザロマルタの姉妹です。イエス・キリストの足に香油を塗った女性として知られています(ヨハネ12章3〜8節)。他にも、ルカ10章39節、42節、ヨハネ11章1〜45節に記述があります。

マリヤ(マグダラ)

 新約聖書中の人物で、イエス・キリストの献身的な弟子となった女性です。マグダラはマリヤの出身地であり、ガリラヤ湖西岸に位置していました。この女性は新約聖書内でよく登場します。

 十字架の近くや(マタイ27章56節、マルコ15章40節、ヨハネ19章25節)、キリストの埋葬の場所におり(マタイ27章61節、マルコ15章47節)、イエスが復活する日の朝に墓を見に来ました(マタイ28章1節、マルコ16章1節、ルカ24章10節、ヨハネ20章1、11節)。イエスは甦った後、まずマグダラのマリヤに姿を現しています(マルコ16章9節、ヨハネ20章14〜18節)。また彼女はイエスに7つの悪霊を退治してもらいました(ルカ8章2節)。

マルコ

マルコ(バルナバ)

 新約聖書に登場する人物で、パウロが逮捕された時に一緒に牢獄に入れられています(コロサイ4章10節)。 

マルタ

 新約聖書中の人物で、ラザロマグダラのマリヤの姉妹です(ルカ10章38〜42節、ヨハネ11章1〜46節、12章2節)。

マロン

 旧約聖書ルツ記に登場する人物ナオミとエリメレクの子供です。モアブ人のルツを妻にし(ルツ記4章10節)、モアブの地で死んでいます(ルツ記1章1〜5節)。






聖書用語「み」



ミカ書

ミカエル

 このHPでは「日の老いたる者」、つまり一番の年長者という意味でアダムであり、また人間アダムになる前に霊界で天使ミカエルとして存在していたとする説を支持しています。ミカエルとは、ヘブライ語で「神のような者」という意味があります(創世記第6章8節)。

 「天使の長ミカエルが来て、ダニエルを助けた(ダニエル10章13節)。」 「ミカエルは御使のかしらである(ユダ1章9節)。」

ミカル

 イスラエルの王サウルの娘で、ダビデの妻となりましたがサウル王の怒りによってバルテ(バルテエル)にミカルを与えました(サムエル上18章27節)。後にサウルの子で王となったイシボセテに使者を送って、ミカルを返してもらいますが(サムエル下3章14〜15節)、子供は生まれませんでした(サムエル下6章20〜23節)。

ミシマ

イシマエルの12人の息子の中のひとりです。

御霊

 神が与える霊的な祝福で、人の任意ではなくの意志によってふさわしい人に送られるものです。これには多くの種類があり、ひらめきや方向性といった一般的な霊感と呼ばれるものから、その人の才能に関与するものまで多岐に渡っています。多くの場合「聖霊」を通して人に与えられますが、神の属性を持つ人と持たない人とでは、属性を持つ人のほうがより多くの御霊を受けることができます。神の霊感、キリストの霊と表す場合があります。(1コリント12章1〜12節、14章1節)。

御霊の賜物

 神が人に与える特別な霊的祝福です。この賜物はその人自身を益するため、またそれを用いて他の人々に祝福をもたらすために授けられてきました(1コリント12章1〜12節、14章1節)。賜物は他にも聖霊による賜物があります。

御使い

 天界での業を助けたり、現世においては神からの伝言や、直接人を助けたり助言を与えたりする存在です。超自然的な現れを伴なう天使も「御使い」ですが、霊感を受けた人間が助けたり助言を与えたりする場合も、与えられた人にとってそれは「神の御使い」となります。

ミデアンびと

 死海の北東地域の荒野に住んでいた砂漠の民です。度々イスラエルの穀物や家畜などを略奪しました(士師記第6章1〜6節)。この民はイスラエルとは敵対関係にありましたが、モーセの時代にはモーセの義父エテロがいた部族でもあります。

ミナ

 旧約時代の貨幣制度の単位で、50シケルで1ミナ、60ミナで1タラントとなります。(列王上10章17節、ルカ19章13節)

ミブサム

イシマエルの12人の息子の中のひとりです。

 聖典では、神に関する事柄を聞いて理解する能力の象徴としてよく用いられます。
 「耳があっても聞くことができない(詩篇115篇6節)。」 「わたしの耳をさまして(イザヤ50章4〜5節)。」 「耳のある者は聞くがよい(マタイ11章15節)。」 「その耳は聞こえにくく(マタイ13章15節、モーセ6章27節)。」 「目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた(1コリント2章9節)。」

ミュレク

 旧約聖書中の王ゼデキヤの息子の名で、エゼキエル第17章には、ゼデキヤの息子が生き延びることの預言が記されています。聖書には、ゼデキヤの息子たちは皆殺しにされたように書かれてありますが(列王記下第25章1〜7節)、真鍮版には生き延びた息子が「ミュレク」という名で記されています(真鍮版オムナイ書1章14〜16節、ヒラマン8章21節)。

ミリアム

 旧約聖書中の人物でモーセアロンの姉に当たる人です。女予言者と呼ばれるほど洞察力に優れていましたが、モーセに反抗してらい病になっています(民数記12章10節)。チンの荒野にあるカデシで死にました(民数記20章1節)。

ミルカ

 旧約聖書の預言者アブラハムの兄弟ハランの娘で、同じ兄弟のナホルの妻となり、兄妹にイスカとロトがいます。(創世記11章27,29節)

ミルトス

 旧約聖書のネヘミヤ記、イザヤ書、ゼカリヤ書(1章8〜17節)などに記されている樹木です。ギンバイカ(銀梅花、学名:Myrtus communis)ドイツ語でミルテ及びミルトスとも呼ばれる、地中海原産フトモモ科の常緑低木(画像)。別名「祝いの木」。

民数記






聖書用語「む」



無窮

 神に対する呼び名の一つで、神の永遠性を示しています。(モーセ1章3節、7章35節)。

胸当て

 聖典には2種類の胸当てが出てきます。一つは、兵士の防御用のの衣服や鎧の前の部分で、象徴的な意味で聖徒は悪に対して自らを守るために胸当てを身に着けました(イザヤ59章17節、エペソ6章14節)。二つ目は、モーセの律法において、大祭司が着用した衣装の一つです(出エジプト28章13〜30節、39章8〜21節)。亜麻布でできており、12個の宝石が付いていました。時にウリムとトンミムと関連して述べられることがあります。






聖書用語「め」



召し(神の召し)

 神から召されるとは、定められた方法で神に仕えるために、神または神より正当な権威を授けられた教会の指導者から任命を受けることです。

 「彼の上に手をおき、彼を任命した(民数記27章23節)。」 「わたしはあなたを預言者とした(エレミヤ1章5節)。」 「わたしがあなたがたを選んだ(ヨハネ15章16節)。」 「パウロは召されて使徒となった(ローマ1章1節)。」 「だれもこの名誉ある務を自分で得るのではなく、神の召しによって受けるのである(ヘブル5章4節)。」 「イエスは神によってメルキゼデクに等しい大祭司ととなえられた(ヘブル5章10節)。」

メシヤ・メシア

 「油注がれた者」の意味のアラム語ヘブライ語の一形態で、新約聖書でイエスはキリストと呼ばれていますが、これはメシヤに相当するギリシャ語です。その意味は、油注がれた預言者、祭司、王、救い主であり、ユダヤ人はその訪れを熱望していました。多くのユダヤ人は、ローマの支配からの解放と国家としての一層の繁栄を望んでいたにすぎず、メシヤ(キリスト)が来た時、指導者や多くの民衆が拒んだのはそのためです。ナザレ人イエスを見出すことのできたのは、謙遜で忠実な人々だけでした(イザヤ53章、マタイ16章16節、ヨハネ4章25〜26節)。(サムエル記上第1章6〜7節第2章1〜10節

 「メシヤは御霊をうけ、福音を宣べ伝え、解放を告げられる(イザヤ61章1〜3節、ルカ4章18〜21節)。」 「わたしたちはメシヤにいま出会った(ヨハネ1章41節、ヨハネ4章25〜26節)。」 「わたしはメシヤであり、シオンの王であり(モーセ7章53節)」
 

メシャク

 旧約のダニエル書に登場する人物で、メシャクのヘブライ語名はミシャエルです。シャデラク、メシャク、アベデネゴの3人のイスラエルの若者は、ダニエルと共にバビロンの王ネブカデネザルの宮廷に召されています。この3人の若者は、王の食事を拒み(ダニエル1章8節)、王の作った像をも拝まなかったので燃え盛る炉の中に投げ込まれましたが、自分たちの信仰と神が遣わした御使いによって守られています(ダニエル3章1〜18節)。

メセク

 現在のロシアの古代名であると考えられている地名です(エゼキエル書第27章5,10,13〜14、16節)。ヤペテの子孫に関係があるといわれています。

メセク(セムの子)

旧約聖書中の人物で、ノアの次男セムの9男です。

メセク(ヤペテの子)
旧約聖書中の人物、ヤペテの6男です。

メソポタミア

 2つの川にはさまれた土地という意味がある、西アジアのチグリスユーフラテス両川の流域地方で、イラクとシリア東部・イラン南西部が含まれています。バグダッド付近を境に北部はアッシリア、南部はバビロニアと呼ばれました。4大文明発祥地の1つとなっています。

メソポタミア文明

 世界4大文明の1つ、チグリスユーフラテス両川の地帯で発達した古代文明です。一般には紀元前5000年以降土器、日乾し煉瓦が用いられ、紀元前3000年初期王朝時代にはいり、セム人によるアッカド王朝時代に引き継がれたとされています。人種的にはセム系と一部のハム系統がこの地に流れています。

メデア、メデア人(メディア)

 カスピ海西南方、イラン北西部山岳地帯にインド・ヨーロッパ語族が初めて建てた王国です。メディア人が、紀元前8世紀末に王国を建て、紀元前612年頃アッシリアを滅ぼして広大な領土を支配し、紀元前550年頃ペルシアに滅ぼされたと言われています。バビロニアの王ベルシャザルが殺された後にダリヨスがこの地を治めています(ダニエル5章31節)。

メトサエル

 旧約聖書に記されているカインの子孫、メホヤエルの子です(創世記第4章17〜22節)。

メトセラ

 旧約聖書中の人物で969歳まで生きており、エノクの息子です(創世5章22〜24節、ルカ3章37節、モーセ8章7節)。メトセラはエノクの町が天に取り上げられた時に地上に残された義にかなった預言者です。彼は地上にとどまって子孫を残し、後にノアが生まれることになりました。メトセラが187歳の時にレメクを生み、969歳まで生きています。このメトセラが死んだ年が大洪水の起きた年であるとも言われています。

メナヘム

 紀元前752〜742年の10年間にヤベシの子シャルムを倒してサマリヤイスラエル王国を統治した王です。メナヘムを王とすることを拒否した町では、すべての妊婦を残虐な方法で殺害しています(列王記下15章16節)。プルと呼ばれたアッシリアの王テグラテピレセル3世に支配され、貢物を納めるために民に重税を課しました(列王記下15章17〜20節)。葬られた後は息子ペカヒヤが王となっています(列王下15章16〜22節)。(イスラエル王国とユダ王国の統治者

メピボセテ

 イスラエルの王サウルの息子ヨナタンの子です。体が不自由でしたが、ヨナタンの功績ゆえにダビデと食事を共にするようになりました(サムエル下4章4節、9章7節)。

メホヤエル

 旧約聖書に記されているカインの子孫、イラデの息子です(創世記第4章17〜22節)。

メルキゼデク

 古代のエルサレムであった「サレム」の王です。メルキゼデクとは「義の王」という意味の称号であって、人の名ではなく、ノアの息子「セム」であるとされています。この時彼はイスラエルの父祖アブラハムとも逢いました(創世記第14章18節)。彼が与えられた神の権能は、アロンに与えられたものと違った役割を持っておりそれ故メルキゼデクは大祭司と呼ばれています(ヘブル6章20節)。






聖書用語「も」



モアブ

 旧約の時代の死海東方の地域の名です。モアブ人はロトの子孫であり(創世記19章36〜38節)、イスラエルとは縁続きであるため、モアブ人はヘブライ語に似た言葉を話していました。この民族はケモシやモレクといった子どもをいけにえとする残虐な神を礼拝しており、その邪悪な行いから預言者エレミヤによって滅亡が告げられました(エレミヤ48章)。モアブ人ルツは、邪教の種族を捨ててイスラエルの神に従い祝福を受けています(ルツ記第1章16節)。彼らとイスラエル人は絶えず戦争を繰り返してきました(士師3章12〜30節、11章17節、サムエル下8章2節、列王下1章1節、3章6〜27節、歴代下20章1〜25節、イザヤ第15〜16章)。

モーセ

 旧約聖書に登場する紀元前14〜13世紀頃の預言者で、イスラエル人をエジプトの奴隷の状態から導き出し、神よって示されるままに、宗教、社会、食生活に関する一連の律法を授けました。モーセの務めは、彼のこの世での生涯の枠を越えるものです。新約聖書では、イエスに連れられてきたペテロヤコブヨハネの前にモーセとエリヤが現れました(マタイ17章3〜4節、マルコ9章4〜9節、ルカ9章30節)。一説によると、この変貌の山で、彼ら3人は神の権能の鍵を授けられているということです。近代でもキリストの教会の回復にあたり、モーセはイスラエルの集合に関する鍵を授けたと言われています。彼の父はアムラムで母はヨケベデ、兄弟はアロン、姉にミリアムがいます。またモーセは旧約聖書の創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記の5書を記しました。

 関連聖句は、「パロの娘に救われた(出2章1〜10節)」、「ミデヤンの地へ逃れた(出2章11〜22節)」、「主の使いは、しばの中の炎のうちに彼に現れた(出3章1〜15節)」、「エジプト人に下る災いを宣言した(出7章〜11章)」、「主は彼を通して過越の祭を定められた(出12章1〜30節)」、「イスラエルの民を率いて紅海を渡った(出14章21〜29節)」、「主は荒れ野でマナを与えられた(出16章)」、「ホレブで岩を打つと、そこから水が出た(出17章1〜7節)」、「アロンとホルは、ヨシュアがアマレクに打ち勝つよう、モーセの手を支えた(出17章8〜16節)」、「エテロと一緒にアロン、イスラエルの長老たち神の前で食事をした(出18章12節)」、「エテロから助言を受けた(出18章13〜26節)」、「民を備えてシナイ山で主にまみえさせようとした(出19章)」、「主から十戒を与えられた(出エジプト20章1〜17節)」、「モーセと七十人の長老たちは神を見た(出24章9〜11節)」、「証の板を砕き、金の子牛を壊した(出32章19〜20節)」、「神と顔を合わせて語った(出33章9〜11節)」です。

 120歳の時に死んだと記されてあり、モアブの谷に葬られたとされていますが、墓の場所はわかっていません(申命記34章6〜7節)。

モーセの5書

 モーセが編纂した聖書で、旧約聖書冒頭の創世記出エジプト記レビ記民数記申命記の5つの書のことをいいます。

モーセの書

 モーセに神が見せた示現とその時に起きた神や悪魔との出来事及び、大洪水までの旧約聖書創世記が記されています


モーセの律法

 モーセを通して神がイスラエルの家に与えた律法です。本来はもっと高度な律法が与えられるはずでしたが、民の堕落によってより低いものに取って代えられています(出エジプト34章、申命記9章9〜18節)。モーセの律法は、人々に義務と責任を思い起こさせるための多くの原則や規則、祭儀、象徴から成っていました。道徳的、かつ倫理的、宗教的、肉体的な戒めと勤めを伴なう律法を含むものであり、神と神への義務を民に思い起こさせることを目的とした様々な犠牲(レビ記1〜7章)を伴なっています。また、十戒や倫理的かつ道徳的に大きな価値のある他の多くの戒めと同じように、信仰と悔い改め、水によるバプテスマ、罪の許しも律法の一部です。

 真鍮版には、血を流すなどの祭儀的な律法の多くが、血を流す犠牲を終わらせたイエス・キリストの死と復活によって成就したことが記されています(アルマ書34章13〜14節)。アロンたち祭司に与えられた神の権能の下に執行されたモーセの律法は、それに従う人々をキリストに導く備えの福音となっています。

 「わたしはあなたが砕いた初めの板にあった言葉を、その板に書くであろう(出エジプト34章1節)」 「律法はわたしたちをキリストに連れて行く養育掛となった(ガラテヤ3章19〜24節)」

黙示録

 新約聖書の最後に治められている使徒ヨハネが記した啓示の書で、他の特筆的な啓示を指して「黙示文書」と呼ぶことがあります。「明らかにされた」または「覆いを取った」という意味のギリシャ語が語源となっています。

モレ

 古代の族長アブラハムがまだアブラムという名だった頃に、カナンの地で初めて天幕(幕屋)を張った場所です(創世記第12章6節〜7節)。



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