アブラハムの書 第3章



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まえがき 忍の聖書研究解読室




2003/12/13  第3章 UP


1節 わたしアブラハムは、主なるわたしの神がカルデヤのウルでわたしに与えてくださったウリムとトンミムを持っていた。
2節 そこで、わたしが数々の星を見ると、それらはきわめて大いなるもので、その中の一つは神の御座の最も近くにあった。また、その近くには大いなる星が多数あつた。
3節 主はわたしに言われた。「これらは支配する星゛ある。そして、その大いなる星はわたしの近くにあるので、その名をコブという。わたしは主なるあなたの神である。わたしは、今あなたが立っている星と同じ系統に属するすべての星を治めるように、この星を置いた。
4節 主はウリムとトンミムによってわたしに言われた。「コロブは、そのかいてんのによる時と季節については主の場合と同じであり、その一回転は主の計算の方法によれば主の一日であって、それはあなたが今立っている星に定めれた時によれば千年である。これはコロブの計算による主の時の計算である。
5節 主はわたしにいわれた。「小さい光である遊星、すなわち夜をつかさどる遊星は、昼をつかさどるものよりも小さいが、計算の点では、あなたが今立っているものよりも上位にある。すなわちもっとも大いなるものである。これが秩序にかなっているのは、それがあなたの立っている地よりも上位にあるからである。それゆえ、その時の計算は、その日と月と年の数に関してはそれほど多くはない。
6節 主はわたしに言われた。「さて、アブラハム、これら二つの事実がある。見よ、あなたはそれを見ている。あなたには、計算の時と定められた時、すなわち、あなたが立っている地の定められた時と、昼をつかさどるために置かれている大きい光の定められた時と、夜をつかさどるために置かれている小さい光の時を知ることが許されている。
7節 さて、小さい光の定められた時は、その時の計算に関しては、あなたが立っている地の時の計算よりも長い
8節 これら二つの事実がある所では、これらの上にまたべ別の事実がある。すなわち、時の計算がさらに長い別の遊星があるということである。
9節 このようにある遊星の時の計算は別の遊星のそれよりも上位にあり、ついにあなたはコロブに近づく。このコロブは主の計算に等しい。このコロブは神の御座の近くに置かれ、あなたが立っている遊星と同じ系統に属するすべての遊星を支配する。
10節 あなたには、神の御座に近づくまで、光を与えるために置かれているすべての星の定められた時を知ることが許されている。」
11節 このように、わたしアブラハムは、人が互いに語り合うように顔と顔を合わせて主と語った。そして、主はその手で造られたものについてわたしに告げられた。
12節 主はわたしに、「息子よ、息子よ(このように言って御手を伸ばされて)、見よ、わたしはあなたにこれらのすべてを示そう」と言われた。そして、主がその手をわたしの両目に当てられると、主の手で造られたそれらのものがわたしに見えたが、それらは数が多かった。それらはわたしの目の前で増えて、わたしはその終わりを見ることができなかった。
13節 主はわたしに言われた。「これはシネハ、すなわち太陽である。」 また、主はわたしに言われた。「ココブ、これは星である。」 また、主は言われた。「オレア、これは月である。」 また、主は言われた。「コカーベアム、これはもろもろの星、すなわち天の大空にあるすべての大きな光を意味する。」
14節 主がこれらの言葉をわたしに告げられたのは、夜であった。「わたしはこれらのように、あなたとあなたの後の子孫を増やそう。もしあなたが砂の数を数えることができるとすれば、あなたの子孫の数もそのようであろう。」
15節 そして、主は言われた。「アブラハム、あなたがエジプトに入るに先立って、わたしはあなたにこれらのものを示す。それは、あなたがこれらの言葉をすべて告げるためである。
16節 もし二つのものがあって、一つが他よりも上位にあるとすれば、これらよりもさらに大いなるものがある。コロブは、あなたが見たすべてのコカーベアムの中で最も大いなるものである。それはわたしの最も近くにあるからである。
17節 さて、二つのものがあって、一つが他よりも上位にあり、月が地よりも上位にあるとすれば、それよりも上位にある遊星、あるいは星もある。主なるあなたの神が行おうと心にかけたことで、行わないことはない。
18節 とはいえ、主はさらに大いなる星を造った。同じように、もし二つの霊がいて、一方が他方より英知に優れているとしても、一方が他方よりも英知に優れているにもかかわらず、これら二つの霊には初めがない。彼らは以前に存在しており、彼らには終わりがなく、彼らは後にも存在する。彼らはグノーラーム、すなわち永遠だからである。
19節 主はわたしに言われた。「実にこれら二つの事実がある。すなわち二つの霊がいて、一方が他方よりも英知に優れている。彼らよりもさらに英知の優れた別の霊がいる。わたしは主なるあなたの神であって、わたしは彼らすべてよりも英知が優れている。
20節 主なるあなたの神は天使を遣わして、エルケナの祭司の手からあなたを救い出した。
21節 わたしは彼らすべての中に住んでいる。そして、わたしの出て造ったものをあなたに告げ知らせるために、わたしは今あなたのもとに降って来たのである。これにおいて、わたしの知恵は彼らすべてに勝っている。わたしはあらゆる知恵と思慮とをもって、あなたがその目で初めから見てきたすべての英知たちを、上は天で、下は地で治めているからである。わたしは初めに、あなたの見たすべての英知たちの中に降って来た。」
22節 さて、主はわたしアブラハムに、世界が存在する前に組織された英知たちを見せてくださった。そして、これらすべての中には、高潔で偉大な者たちが多くいた。
23節 神がこれらの者を見られると、彼らは良かった。そこで、神は彼らの中に立って言われた。「わたしはこれらの者を、治める者としよう。」 神は霊であったこれらの者の中に立って、見て、彼らを良しとされたからである。また、神はわたしに言われた。「アブラハム、あなたはこれらの者の一人である。あなたは生まれる前に選ばれたのである。」
24節 そして、彼らの中に神のような者が一人立ち、ともにいた者たちに言った。「あそこに空間があるので、わたしたちは降って行こう。そして、これらの材料を取って、これらの者が住む地を造ろう。
25節 そして、わたしたちはこれによって彼らを試し、何であろうと、主なる彼らの神が命じられるすべてのことを彼らがなすかどうかを見よう。
26節 第一の位を守る者は付け加えられるであろう。また、第一の位を守らない者は、第一の位を守る者と同じ栄光を受けることはない。さらに、第二の位を守る者は、とこしえに栄光をその頭に付け加えられるであろう。」
27節 また、主は言われた。「わたしは誰を遣わそうか。」 すると、一人が人の子のように答えた。 「わたしがここにいます。わたしをお遣わしください。」 また、別の者が答えて言った。 「わたしがここにいます。わたしをお遣わしください。」 そこで主は言われた。 「わたしは最初の者を遣わそう。」
28節 すると第二の者は怒り、その第一の位を守らなかった。そして、その日、多くの者が彼に従った。



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